「なる」ではなく「やる」を考える。

「何になりたいか」を悩むといい答えは出てこないよ。
なぜなら、仕事は「なる」ものではなく「やる」ものだから。

例えば「パン屋さん」と言っても、「パンを作る」、「売る」、「お客様を集める」、「店を綺麗にする」、「お金の管理をする」など、たくさんの仕事があるんだ。それを一人でやってる人もいるし、みんなで分担してやっているお店もある。
この時に、自分が「やりたい」ことを考えておかないと、「憧れのパン屋さんで働いているけど、苦手な事をしていて楽しくない」ということが起こる。
　
例えば、「とにかくパンが好きだから、毎日、パンを作っていたい！」であれば、「パンを作る」ことをすればいいし、もし「人と関わるのが好き」であれば、「接客」をした方がいい。
そして、もし「パンを作りたい」であれば、パン屋さんでなくても、ホテルやレストランの厨房で働くのもいいかもしれないし、もしかすると「家でパンを作る」でもいいかもしれない。
また、「人と関わりたい」であれば、パン屋さんでなくても、花屋さんでも、飲食店でも、アパレルでもいい。
　
要するに、「なりたい」は、「やりたい」を叶えるための「方法」ということだ。
「パン屋さん」という方法で、「パンを作りたい」を叶えている。

だから、「なりたい」ではなく、「やりたい」を考えた方がいい。
　
　

では、あなたは何をしたいのだろう？

あなたは、何をやりたいのだろう？

それを知るには、「毎日が、どんな時間でいっぱいだったら嬉しいか」を考えてみるといい。
自分が時間を忘れて夢中になれるようなことを仕事にしていくんだ。
　
あなたも将来の仕事を考える時かもしれないけど、その時に「できること」を仕事にするのではなく「やりたいこと」を仕事にするほうがいい。
　
「できること」を仕事にすると、毎日はこなすだけのものになり、そこに楽しみも幸せも感じられない。
しかし、「やりたいこと」を仕事にすれば、毎日は楽しく幸せなものになるだろう。
　
　
ここまでをまとめると、将来の仕事を考える時には
　
１：「なる」ではなく「やる」を考える。
２：「できること」ではなく「やりたいこと」を考える。
　
ということになる。
　
　
これはとっても大切な視点で、あなたの一生を左右すると言っても過言ではない。
人生の大半を使う「仕事」という時間が幸せでなければ、人生全体も幸せではないだろう。
　
たまに、「仕事は仕事。楽しくないことも稼げることをやって、プライベートでしっかり遊ぶ！」という人もいる。
　
それはそれでいいかもしれないが、僕はもったいなと思う。
だって、どう考えても好きで楽しいことを仕事にしていたほうが稼げるだろう。
　
楽しむためにも、しっかり稼ぐためにも、やりたいことをやったほうがいい。
　
　

仕事は自分で作ればいい

自分がやりたいことがイメージできたら、次は、「それをどう仕事にできるか」を考えてみよう。
パンを作るのが好きであれば、「一日中パンを作れる仕事はなんだろう？」と考えてみればいい。
　
あと、仕事は１つじゃなくてもいいし、途中で変えてもいいんだ。それに、新しく創ることもできる。僕は「質問することが好き」だから、「質問家」という仕事にした。
　
また、「なりたいものになれるか不安」もあるだろう。「どんな夢だって叶うよ！」といい切れるほど、世の中が甘くないことは、みんなも知ってると思う。

けど、才能は思わぬことで開花するし、時間をかけて磨くこともできるので、「できるかどうか」を気にすることなく、まずは、「やりたい！」と思えることに一生懸命になってみるといいよ。

チャレンジして、ダメだとしても、自分で精一杯やっていれば、後悔にはならない。その経験から得るものも大きいだろう。実際にやってみないと、本当に楽しいかどうかも分からないしね。

あなたへの質問

毎日をどんな時間で埋め尽くしたいだろう？

ぜひ、この答えを考えて、その夢中になれることを仕事にするにはどうすればいいかも考えてみよう。全然難しくない。
　
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(文：河田真誠）